すべてがFになる

森博嗣

ジャンル:ミステリー

面白さ ★★★★★

あらすじ

密室から飛び出した死体。究極の謎解きミステリィ。

コンピュータに残されたメッセージに挑む犀川助教授とお嬢様学生・萌絵。

孤島のハイテク研究所で、少女時代から完全に隔離された生活を送る天才工学博士・真賀田四季(まがたしき)。彼女の部屋からウエディング・ドレスをまとい両手両足を切断された死体が現れた。偶然、島を訪れていたN大助教授・犀川創平(さいかわそうへい)と女子学生・西之園萌絵(にしのそのもえ)が、この不可思議な密室殺人に挑む。新しい形の本格ミステリィ登場。

(講談社BOOK 倶楽部より引用)

おすすめポイント

理系じゃないから読めないと思っていませんか?

題名の意味や密室殺人のトリックが明かされた時の爽快感が得られる1冊です!話の背景が夏なので、これから訪れてくる季節にピッタリの話だと思います。26年前に出された話とは思えないほどテクノロジーの描写が現代と乖離してないことに感動させられる本です。

S&Mシリーズは、N大助教授の犀川創平と女子学生の西之園萌絵が様々な事件を解決していくストーリの本です!ミステリーですが、2人の関係性や会話も楽しみの一つになっているので、普段ミステリーを読まない人でも読みやすい一冊になっています。

終末のフール

伊坂幸太郎

ジャンル:ミステリー、サイエンス・フィクション

考えさせられる度★★★☆☆

〜あらすじ〜

八年後に小惑星が衝突し、地球は滅亡する。そう予告されてから五年が過ぎた頃。当初は絶望からパニックに陥った世界も、いまや平穏な小康状態にある。仙台北部の団地「ヒルズタウン」の住民たちも同様だった。彼らは余命三年という時間の中で人生を見つめ直す。

自分の言動が原因で息子が自殺したと思い込む父親(「終末のフール」)

長らく子宝に恵まれなかった夫婦に子供ができ、3年の命と知りながら産むべきか悩む夫(「太陽のシール」)

妹を死に追いやった男を殺しに行く兄弟(「籠城のビール」)

世紀末となっても黙々と練習を続けるボクサー(「鋼鉄のウール」)

落ちてくる小惑星を望遠鏡で間近に見られると興奮する天体オタク(「天体のヨール」)

来るべき大洪水に備えて櫓を作る老大工(「深海のポール」)などで構成される短編連作集。

はたして終末を前にした人間にとっての幸福とは?今日を生きることの意味を知る物語。

〜紹介〜

「おすすめの伊坂幸太郎作品は?」と聞かれたら真っ先に思いつくのがこの「終末のフール」。 長編作品での伏線回収が素晴らしい作家さんですが、短編集でもその力は際限なく発揮されています。読書が苦手な人はまず、この本の「籠城のビール」を読んでほしいです。この短さでこんなに人を楽しませることができるの!?と絶対驚くと思います。

そして、この本は、世界が滅亡すると予告されてから5年の月日が流れているという世界が舞台になっています。もし終末が分かっていたら、自分は誰とどこで、どんな気持ちで何をして過ごしているのだろう・・・と、考えさせられる本です。

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